2026/9/10 更新

赤ちゃんの泣き声には個人差があり、泣き声が小さいだけで病気とは判断できません。
ただし、以前より声が弱くなった、ミルクを飲めない、呼吸が苦しそう、ぐったりしている場合は、医療機関への相談が必要になることがあります。
泣き声を見るときは、大きさだけでなく「いつから」「普段と比べてどう変わったか」「泣き声以外に気になる症状があるか」を確認します。
特に新生児や乳児は、自分で症状を説明できないため、哺乳、呼吸、顔色、
活気、おしっこの回数が大切な手がかりになります。
| 確認すること | 見るポイント |
|---|---|
| 哺乳 | 母乳・ミルクを普段どおり飲めているか、むせや吐き戻しが増えていないか |
| 呼吸 | 息が速い、苦しそう、胸や首元がへこむ、ゼーゼー・ヒューヒュー音がないか |
| 活気・顔色 | 起きているときの反応、機嫌、顔色、唇の色に変化がないか |
| 尿・体重 | おしっこの回数が減っていないか、体重が増えているか |
| 経過 | 生まれたときからか、急に小さくなったか、発熱や咳を伴うか |
泣き声が小さい原因は、個人差や一時的な疲れから、のど・呼吸・神経や筋肉に関係する病気まで幅があります。
泣き声だけで原因を特定せず、全身の様子と合わせて考えることが重要です。
赤ちゃんの泣き声が小さいときに大切なのは、声の大きさよりも「全身状態」です。
泣き声が弱いことに加えて、哺乳不良、呼吸の異常、顔色不良、ぐったりしている様子がある場合は、早めに相談してください。
これらは特定の病気を意味するものではありません。
受診や相談の必要性を判断するためのサインとして確認しましょう。

泣き声が小さいことだけで、特定の病気を診断することはできません。
ただし、泣き声の弱さに加えて、哺乳、呼吸、顔色、活気、体重増加、発達などに気になる変化がある場合は、医療機関で原因を確認することが大切です。
クループ症候群は、喉の奥や声帯の近くに炎症が起こり、声がかすれたり、犬がほえるような咳が出たりする病気です。
特徴的な症状:
家庭で気づくポイント:
夜間に咳や声のかすれが強くなることがあります。泣き声の大きさだけでなく、咳の音、呼吸のしやすさ、顔色を確認しましょう。
受診の目安:
息苦しそう、胸や首元がへこむように呼吸している、顔色が悪い、横になれないほど苦しそうな場合は、早めに小児科や救急外来へ相談してください。
急性細気管支炎は、主に乳児にみられる細い気道の感染症です。
咳や鼻水に続いて、ゼーゼーする呼吸や哺乳量の低下がみられることがあります。
特徴的な症状:
家庭で気づくポイント:
赤ちゃんは呼吸が苦しいと、泣く力や飲む力が弱く見えることがあります。
泣き声だけでなく、呼吸の速さ、胸の動き、哺乳量、おしっこの回数を確認しましょう。
受診の目安:
呼吸が苦しそう、哺乳量が明らかに減っている、ぐったりしている、尿が少ない場合は、小児科へ早めに相談してください。
喉頭軟化症は、喉の構造がやわらかく、息を吸うときに空気の通り道が狭くなりやすい病気です。
乳児期に、息を吸うときの音や哺乳のしづらさで気づかれることがあります。
特徴的な症状:
家庭で気づくポイント:
泣いているとき、寝ているとき、授乳中に呼吸の音が強くなるかを確認しましょう。
動画で呼吸の様子を記録しておくと、受診時に参考になることがあります。
受診の目安:
哺乳がうまくできない、体重が増えにくい、唇が紫色になる、無呼吸のような様子がある場合は、小児科に相談し、必要に応じて耳鼻咽喉科などで評価します。
筋ジストロフィーは、筋肉の働きに関わる遺伝性の病気の総称です。
病型によって症状は異なりますが、乳児期から筋力低下が目立つタイプでは、泣く力や飲む力が弱く見えることがあります。
特徴的な症状:
家庭で気づくポイント:
泣き声だけでなく、抱っこしたときの体の力、手足の動き、哺乳にかかる時間、発達の進み方を確認しましょう。
受診の目安:
泣き声の弱さに加えて、哺乳の弱さ、筋力低下、発達の遅れが気になる場合は、小児科に相談してください。
必要に応じて小児神経科で詳しく調べます。
脊髄性筋萎縮症は、筋肉を動かす神経の働きに関わる病気です。乳児期に発症するタイプでは、体の力が入りにくい、哺乳が弱い、呼吸が浅いなどの症状がみられることがあります。
特徴的な症状:
家庭で気づくポイント:
寝ている姿勢、手足の動き、泣く力、咳の強さ、飲み込みの様子を確認しましょう。
呼吸や哺乳に関わる症状がある場合は注意が必要です。
受診の目安:
泣き声や咳が弱い、哺乳が難しい、呼吸が苦しそう、体の動きが少ない場合は、早めに小児科へ相談してください。
必要に応じて小児神経科で検査を行います。

迷ったときの最初の相談先は小児科です。
泣き声が小さい理由は、体調、呼吸、哺乳、発達など複数の視点で確認する必要があるため、まず全身を診てもらうことが大切です。
| 状況 | 対応の目安 |
|---|---|
| 経過を見ながら確認できる場合 | よく飲む、機嫌がよい、体重が増える、呼吸が普段どおり。健診で相談してもよいでしょう。 |
| 小児科へ相談したい場合 | 泣き声が続く、以前より弱い、哺乳量や体重増加が気になる、むせがある場合。 |
| 早めの受診を考える場合 | 呼吸が苦しい、飲めない、ぐったり、顔色や唇の色が悪い、尿が少ない、発熱やけいれんを伴う場合。 |
声がれや息を吸うときの音が続く場合は耳鼻咽喉科、筋力や発達が気になる場合は小児神経科につながることがあります。
ただし、自己判断で診療科を決めきれない場合は、まず小児科に相談しましょう。
夜間や休日に迷う場合は、地域の小児救急相談や#8000の利用も選択肢です。
診察では、泣き声そのものだけでなく、普段との違いや一緒に出ている症状が重要です。
気づいたことをメモしておくと、短い診察時間でも伝えやすくなります。
普段と現在の泣き声の違いが分かる動画や音声がある場合、診察時の参考になることがあります。
撮影する場合は赤ちゃんの安全を優先し、SNSなどに公開せず、医師へ見せる目的で扱いましょう。
A. 泣き声が小さいだけで病気とは限りません。
よく飲み、機嫌がよく、呼吸や顔色が普段どおりで、体重も増えている場合は個人差の範囲であることもあります。
ただし、以前より急に弱くなった場合や、ほかの症状がある場合は小児科で相談しましょう。
A. 新生児期は体調の変化が分かりにくいため、泣き声だけで判断しないことが大切です。
哺乳量、呼吸、顔色、活気、おしっこの回数を確認し、飲めない・ぐったりしている・呼吸が苦しそうな場合は早めに医療機関へ相談してください。
A. 受診を検討してください。哺乳量の低下は、感染症、脱水、呼吸の問題、消化器の不調などのサインになることがあります。
飲む量が明らかに減った、尿が少ない、体重が増えない場合は小児科へ相談しましょう。
A. 早めの相談が必要です。
胸や首元がへこむ、息が速い、ゼーゼー・ヒューヒュー音がする、顔色や唇の色が悪い場合は、通常の外来を待たず、救急外来や地域の救急相談を利用してください。
A. まずは小児科に相談するのが基本です。
全身状態、哺乳、呼吸、発達を確認したうえで、必要に応じて耳鼻咽喉科、小児耳鼻咽喉科、小児神経科などに紹介されることがあります。
赤ちゃんの泣き声には個人差があり、「泣き声が小さい」だけで病気とは判断できません。
大切なのは、泣き声の大きさそのものよりも、普段との違いと全身の様子を見ることです。
母乳・ミルクを飲めているか、呼吸が苦しそうではないか、顔色や唇の色、活気、おしっこの回数、体重の増え方を確認しましょう。
泣き声が急に弱くなった、飲めない、ぐったりしている、呼吸が苦しそうな場合は、早めに医療機関へ相談してください。
迷ったときは、まず小児科に相談することが基本です。必要に応じて耳鼻咽喉科や小児神経科などにつながることがあります。
保護者の「いつもと違う」という気づきは、診察でとても大切な情報になります。
参考文献
https://www.nanbyou.or.jp/entry/285
https://www.msdmanuals.com/ja-jp/professional/19-%E5%B0%8F%E5%85%90%E7%A7%91/%E6%96%B0%E7%94%9F%E5%85%90%E3%81%8A%E3%82%88%E3%81%B3%E4%B9%B3%E5%85%90%E3%81%AB%E3%81%8A%E3%81%91%E3%82%8B%E6%B6%88%E5%8C%96%E7%AE%A1%E7%96%BE%E6%82%A3/%E8%82%A5%E5%8E%9A%E6%80%A7%E5%B9%BD%E9%96%80%E7%8B%AD%E7%AA%84%E7%97%87
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