2026/7/22 公開
松戸市立総合医療センター 小児脳神経外科医の宮川先生に
「赤ちゃんの頭の形・大きさ」を中心にお話を聞いていきたいと思います。
後編では、受信の目安や医療機関での相談、ヘルメット治療について、親御さんへのメッセージを紹介します。

宮川 正(みやがわ ただし)先生
松戸市立総合医療センター 小児脳神経外科 小児脳神経外科医
専門分野
資格
受診の目安と医療機関での相談
頭の形については、後頭部の一部が少し平らに見える、向き癖があるといった場合でも、赤ちゃんが元気で、ミルクをよく飲み、機嫌もよい場合には、緊急で受診が必要になることは多くありません。
まずは普段の様子を見ながら、健診やかかりつけの小児科で相談するとよいでしょう。
一方で、頭囲が急に大きくなっている場合、成長曲線のプラス2SDを超えそうな増え方をしている場合、身長や体重に比べて頭囲だけが大きく増えている場合には、早めに受診して確認したほうが安心です。
また、頭の大きさの変化に加えて、嘔吐が続く、ミルクの飲みが悪い、機嫌が悪い、視線が合いにくい、元気がないといった症状がある場合には、水頭症などの病気が隠れている可能性もあります。こうした場合には、様子を見続けずに小児科へ相談してください。

【様子を見てOK:いつもの健診で相談】
頭の「形」について、後頭部が少し平らだったり、向き癖があったりしても、ほかのデータ(日々の様子)が良好であれば、慌てる必要はありません。普段の様子を見守りながら、次回の乳幼児健診や、予防接種などでかかりつけの小児科に行くタイミングで「ちょっと気になるんですが」と相談するペースで大丈夫です。
【早めに受診:頭の「サイズ」の急激な変化】
一方で、頭の大きさのトレンドが急激なカーブを描いているときは、早めに小児科で診てもらうと安心です。
【すぐに受診:サイズや形の見慣れない変化 + 体調のSOS】
一番気をつけていただきたいのは、頭の変化に加えて、「全身の不調サイン」がセットになっている場合です。
ひとつの指標だけでなく、これらのアラート(警告)が複数重なっている場合は、「水頭症(すいとうしょう)」など、脳に関わる病気が隠れている可能性があります。
「もう少し様子を見よう」と自己判断し続けず、なるべく早く小児科の先生に相談してください。
頭囲が急に増えている場合に考える病気の一つが水頭症です。
水頭症は、脳の中や周囲を流れる髄液がたまることで頭の中の圧が高くなり、頭囲が大きくなることがあります。
先天性水頭症は1万出生に7人ほどの頻度でみられ、先天奇形の中でも比較的多い病気の一つです。早く気づいて適切な診断や治療につなげることが大切です。
水頭症では、頭囲の拡大だけでなく、嘔吐、哺乳不良、機嫌の悪さ、活気の低下、視線が合いにくいといった症状がみられることがあります。
乳児だけでなく、小学生や中学生でも、脳腫瘍などが原因で水頭症を起こすことがあります。その場合、嘔吐や食欲低下などが続いていても、胃腸の不調として様子を見てしまうことがあるため注意が必要です。
頭の変形については、向き癖による斜頭症のほか、頭蓋縫合早期癒合症を考えることがあります。
前頭部の突出や耳の位置のずれがある場合には、専門的な確認が必要になることがあります。
【急激なサイズアップと体調不良:水頭症(すいとうしょう)】
頭が急に大きくなっているときに、私たちが真っ先に考える病気のひとつが「水頭症」です。これは、頭の中を流れているお水(髄液)がうまく循環せずに溜まってしまい、内側からの圧力が高まることで頭が大きくなる病気です。
【小学生以上でも起こりうる水頭症】
実は水頭症は、赤ちゃんだけでなく、小学生や中学生になってから「脳腫瘍(のうしゅよう)」などが原因で起こることもあります。 ここで気をつけたいのが、症状が「吐き気」や「食欲低下」として現れるため、「ただの胃腸炎かな?」と親御さんも医師もサインを読み違えてしまう(誤検知する)リスクがあることです。お腹の不調が長引くときは、「実は脳からきているサインかもしれない」と視点を切り替えて確認することが重要になります。
【いびつな形の変形:頭蓋縫合早期癒合症(とうがいほうごうそうきゆごうしょう)】
頭の形についておさらいになりますが、単なる「向き癖」ではなく、頭の骨のつなぎ目が通常より早くくっついてしまう病気が隠れていることがあります。 後頭部が平らなだけでなく、「おでこが不自然に出っ張っている」「左右の耳の位置が大きくズレている」といった特異なデータ(見た目の特徴)がある場合は、自己判断せず、必ず専門医のチェックを受けてください。
受診の際には、いつ頃から頭の大きさや形が気になり始めたのかを伝えてください。
母子手帳に頭囲の記録がある場合には、これまでの推移がわかるため診察に役立ちます。
健診で指摘された場合には、そのときの頭囲や、成長曲線上でどの位置にあったかも大切な情報です。
頭の形については、同じ角度で撮った写真があると、変化の経過を確認しやすくなります。
1か月に1回程度、正面・横・上からの写真を残しておくと、医師に説明するときにも役立ちます。
また、頭のことだけでなく、ミルクの飲みが悪くなっていないか、嘔吐があるか、機嫌や眠り方に変化があるか、視線が合うか、発達の様子に気になることがあるかも伝えてください。ご家族の頭の大きさや、家族に同じような頭の形の方がいるかも、判断の参考になることがあります。
【1. 頭のサイズの「推移データ」(母子手帳の記録)】
まずは、いつ頃から「あれ?」と気になり始めたのかを教えてください。その際、母子手帳にある過去の記録を見せていただけると、点ではなく経時的な変化(トレンド)で成長のペースを把握できるので、非常に役立ちます。もし健診で指摘された場合は、「そのときの数値」や「グラフのどの位置だったか」も大事な情報になります。
【2. 形の変化がわかる「定点観測データ」(スマホの写真)】
前にもお話ししましたが、スマホの中に撮りためた写真があればぜひ見せてください!1ヶ月に1回程度、「正面・横・上」から同じ条件で撮った写真があると、言葉で説明していただく以上に、変化のプロセスがパッと視覚的に伝わります。
【3. 体全体の「不調サイン」(日々の様子)】
頭の形やサイズといったメインのデータだけでなく、その他の全身の様子も掛け合わせて診断します。「ミルクの飲みが悪い」「よく吐く」「ご機嫌や眠り方がいつもと違う」「視線が合いにくい」など、日常の中で気になっている変化はどんな些細なことでも教えてください。
【4. ご家族の頭の形やサイズ】
実は、「パパも赤ちゃんの頃から頭が大きかったんです」「ママの家系に同じような頭の形の人がいて…」といったお話も、その子の「個性(ベースとなる基準値)」を見極めるための重要なヒントになることがあります。ご家族のことで思い当たることがあれば、遠慮なく教えてください。
頭の形や大きさが気になる場合、まずはかかりつけの小児科に相談するのがよいと思います。
小児科では、頭囲の成長曲線、身長や体重の増え方、赤ちゃんの全体の様子を確認し、必要に応じて専門医へ紹介します。
小児脳神経外科では、水頭症や頭蓋縫合早期癒合症など、頭や脳に関わる病気が疑われる場合に専門的な評価を行います。
ただし、小児脳神経外科医は全国でも多いわけではなく、200〜300人程度とされています。そのため、最初から専門外来を探して受診するよりも、まずは身近な小児科で相談し、必要に応じて紹介を受ける流れが現実的です。
親御さんが「少し心配だな」と感じた段階で相談していただいて構いません。
心配を抱えたまま過ごすよりも、かかりつけ医に確認してもらうことで安心につながります。
【ステップ1:まずは「かかりつけの小児科」へ】
頭のサイズや形が気になったときは、まずはいつも診てくれている身近な小児科にご相談ください。小児科の先生は、頭のグラフの推移だけでなく、身長・体重のバランスや全身の様子を総合的に見て、問題がないかをチェックする「一次スクリーニング」のプロフェッショナルです。
【ステップ2:必要に応じて「専門医」へパスをつなぐ】
「頭のことなら、最初から脳の専門外来に行った方がいいのでは?」と思うかもしれません。でも実は、私のような「子どもの脳を診る専門医(小児神経外科医)」は、全国にわずかしかいません。
専門医が限られているため、ご自身でゼロから病院を探し出して予約を取るのは、時間も労力もかかって本当に大変です。だからこそ、まずはかかりつけ医で初期チェックを受け、より専門的な精密検査が必要と判断された場合のみ紹介状を書いてもらう、というルートが一番確実でスムーズです。
【「ちょっと心配」のアラートで相談してOK!】
「こんなことで病院に行ったら迷惑かな…」と遠慮する必要はまったくありません。少しでも「心配だな」というアラート(直感)を感じた段階で、気軽に受診してください。不安というモヤモヤを抱え込んだまま毎日を過ごすよりも、かかりつけの先生と一緒にデータを確認して「大丈夫ですよ」と言ってもらえるだけで、ママやパパの心はスッと晴れて安心につながりますから。
頭の形や大きさだけで、夜間や休日に緊急受診が必要になることは多くありません。
後頭部が平らに見える、向き癖がある、頭の形が少し気になるという場合には、平日にかかりつけの小児科で相談してから、必要に応じて専門医に紹介してもらう流れでよいでしょう。
ただし、頭が大きくなっていることに加えて、嘔吐が続いている、ミルクを飲めない、ぐったりしている、機嫌が明らかに悪い、いつもと違う様子が強い場合には注意が必要です。水頭症などが隠れている可能性もあるため、夜間や休日で判断に迷う場合には、#8000などの小児救急電話相談を利用するのも一つの方法です。
大切なのは、頭の形だけを見て判断するのではなく、赤ちゃんの全体の様子を見ることです。
「いつもと違う」と感じる場合には、無理に様子を見続けず、相談や受診を検討してください。
【待ってOK:頭の「形やサイズだけ」が気になるとき】
まず大前提として、「頭の形がいびつかも」「少し大きい気がする」といった見た目(データ)の問題だけで、夜間や休日に慌てて救急病院に駆け込む必要はほとんどありません。 頭の骨の成長はゆっくりとした長期的なトレンド(変化)なので、お子さん自身が元気であれば、平日の診療時間にかかりつけの小児科へ相談する流れで全く問題ありません。
【すぐ動くべき:頭の変化 + 全身の「SOSサイン」】
一方で、頭が大きくなっていることに加えて、これまでお話したような「全身の急性の不調」が掛け合わさっている場合は要注意です。いくつかのサインが重なっている場合は、水頭症などの病気が急激に進行している可能性もゼロではありません。このような時は、平日を待たずに受診を検討してください。
【迷ったときの心強い味方:「#8000」を活用しよう】
「全身のSOSサインが出ているけれど、今すぐ救急車を呼ぶべき?それとも朝まで待つべき?」と、判断に迷うこともあります。
そんな時は、ご自身で抱え込まずに「こども医療電話相談(#8000)」という全国共通のダイヤルを活用してみてください。
これは、小児科の医師や看護師などのプロが、電話口で赤ちゃんの症状を聞き取り、今すぐ病院に行くべきかをアドバイスしてくれる心強いシステムです。
いざという時のために、スマホの連絡先に登録しておくことをおすすめします。
繰り返しますが、一番大切なのは頭の「形」というひとつの部分だけを見るのではなく、「赤ちゃんの全身の様子」という全体データを見ることです。
ママやパパの「なんだかいつもと違う」という直感を信じて、無理に様子を見すぎず、専門家のサポートに頼ってください。

ヘルメット治療は、赤ちゃんの頭の形の変形が強い場合に、
頭蓋形状矯正用のヘルメットを装着して形を整えていく治療です。
主に、向き癖などによる斜頭症や短頭症の程度が強い場合に検討されます。
一般的には、生後3〜4か月頃までに開始すると効果が出やすいとされています。
赤ちゃんの頭の骨がやわらかく、成長が大きい時期に行う治療であるため、開始時期が重要になります。
ただし、頭の形が少し気になるからといって、すべてのお子さんにヘルメット治療が必要になるわけではありません。軽い向き癖による変形であれば、経過を見たり、姿勢の工夫をしたりしながら様子を見ることもあります。
治療が必要かどうかは、頭の変形の程度や月齢、赤ちゃんとご家族の負担も含めて、医師と相談して判断することが大切です。
【ヘルメット治療ってどんなもの?】
ヘルメット治療とは、向き癖などによる頭のゆがみ(斜頭蓋や短頭蓋)が強い場合に検討される選択肢です。 赤ちゃん一人ひとりの頭の形に合わせた専用のヘルメットをかぶり、脳が大きくなる力を利用して、自然に丸い形へと導いていく(形を矯正する)治療法です。
【効果を最大化する「タイミング」】
この治療において一番重要なデータ(変数)となるのが、「いつ始めるか」というタイミングです。一般的には、「生後3〜4ヶ月頃まで」にスタートすると、最も良い効果が出やすいとされています。なぜなら、この時期は赤ちゃんの頭の骨がまだとてもやわらかく、頭全体のサイズがグングン大きくなる「成長のゴールデンタイム」だからです。この成長スピードをうまく味方につけることが、治療の成果を左右するカギになります。
【「少し気になる」=「すぐヘルメット」ではありません】
とはいえ、「ちょっと頭の形がいびつかも?」と思ったらすぐにヘルメットが必要、というわけではありません。ゆがみの程度が軽い場合は、これまでお話ししたような「寝かせる向きを変える」「起きている時は抱っこする」といった日常の環境調整だけで、成長とともに自然によくなるケースもたくさんあります。
【治療を選ぶときのポイント(費用対効果のバランス)】 ヘルメット治療は、1日のうち長時間の装着が必要になったり、汗疹(あせも)のケアが必要だったりと、赤ちゃんにもママ・パパにもある程度の負担がかかる治療です。そのため、「ゆがみの強さ」や「月齢」、そして「ご家族のライフスタイル」といった複数の条件をトータルで掛け合わせ、本当にいま治療が必要かどうか、医師と一緒にじっくりメリット・デメリットを比較して決めていきましょう。
ヘルメット治療では、赤ちゃんの頭の成長を利用しながら、頭の形を少しずつ整えていきます。
治療期間はおよそ1年間が目安で、基本的には24時間のうち23時間程度、ヘルメットを装着する必要があります。
治療中は1か月に1回程度、医療機関で頭の形を確認し、ヘルメットの調整を行います。
一方で、親御さんにとっては負担もあります。長時間装着する必要があるため、皮膚のトラブルや蒸れに注意が必要です。特に日本は高温多湿の時期があり、赤ちゃんが汗をかきやすいため、皮膚の状態をこまめに確認することが大切です。
また、ヘルメット治療は自由診療として行われることも多く、治療費の負担も考える必要があります。最近はヘルメット治療を勧める情報も増えていますが、すべての頭の形の変化に必要な治療ではありません。本当に治療が必要な状態なのか、どの程度の効果が期待できるのかを、専門の医師に相談してから判断することが大切です。
【治療の期間とルール:1日「23時間」の継続】
ヘルメット治療は、赤ちゃんの脳が大きくなる力を利用して、少しずつ理想の形へと導いていく仕組みです。
また、治療中は1ヶ月に1回ほどのペースで病院に通い、頭の成長データに合わせてヘルメットの形を微調整していく必要があります。
【日常のケア:お肌のトラブルに注意】
長時間の装着は、赤ちゃんにとってもケアをするママやパパにとっても、ある程度の負担がかかる生活になります。とくに日本は湿度が高く高気温の時期があるため、ヘルメットの中が蒸れてしまい、あせもなどの「お肌のトラブル」がどうしても起きやすくなります。こまめに外して汗を拭いてあげたり、皮膚が赤くなっていないかチェックしたりと、日々の丁寧なメンテナンスが必須になります。
【費用のこと:情報に流されず、冷静な見極めを】
もうひとつ大切なのが「お金」のことです。ヘルメット治療は基本的に健康保険が使えない「自由診療」となるケースが多く、費用の負担は決して小さくありません。
最近はネット上でヘルメット治療を推奨する情報があふれていますが、「頭の形が少し気になる=全員がやらなきゃいけない治療」では決してありません。
だからこそ、「今のゆがみの強さ(客観的な数値)」に対して、
「どれくらいの効果(リターン)が期待できるのか」、そして「費用や日々のケアの負担(コスト)」が見合うかどうかを冷静に天秤にかけることが大切です。
ネットの情報だけで焦って決めず、まずは専門の医師と一緒に、フラットな視点でじっくり分析して判断してください。
赤ちゃんの頭の形や大きさは、親御さんにとってとても気になりやすいものです。
「他の子と違うのではないか」「このままで大丈夫なのか」と不安になることもあると思います。
多くの場合、赤ちゃんの頭の大きさや形には個人差があり、成長とともに変化していきます。
ただし、頭囲が急に大きくなる、嘔吐が続く、ミルクの飲みが悪い、機嫌がいつもと違うといった変化がある場合には、早めに相談することが大切です。
親御さんの「いつもと違う」という感覚は、とても大切なサインです。心配なことがあれば一人で抱え込まず、まずはかかりつけの小児科に相談してください。必要があれば専門医につながることができます。赤ちゃんとご家族が安心して過ごせるよう、気になることは遠慮なく相談していただきたいと思います。
【ママ・パパへ:ご家族の笑顔と安心が第一です】
赤ちゃんの頭の形やサイズは、目に見えやすい分、ママやパパにとってすごく気になりやすいポイントです。「ほかの子と違うかも?」「このままで大丈夫かな…」と不安になるのは、親として当然の感情です。
これまでお話ししてきたように、頭の大きさや形の多くは、その子なりの「個性(自然なデータのばらつき)」であり、成長とともに少しずつ落ち着いていくことがほとんどです。 でも一方で、「グラフを急激にはみ出すようなサイズアップ」や、「よく吐く」「ミルクを飲まない」「いつもよりご機嫌ななめ」といった【いつものパターンからのズレ】があるときは、ひとりで悩まず早めにご相談ください。
毎日一番近くで赤ちゃんを見守っているママやパパの「なんだかいつもと違う」という直感は、どんなに高度な医療機器にも負けない、病気を見つけるための最高精度のセンサーです。
その直感が「ちょっと心配かも」とアラートを出したときは、決してひとりでモヤモヤを抱え込まず、まずはかかりつけの小児科の先生を頼ってください。そこから必要に応じて、私たち専門医へしっかりとバトンをつなぎます。
赤ちゃんとご家族が、毎日笑顔で安心して過ごせるようにサポートするのが私たちの役割です。どんな小さなことでも、遠慮なく声をかけてください。
【よくあるパターン:向き癖による「斜頭症」「短頭症」】
赤ちゃんの頭の骨はまだとってもやわらかいため、寝ている姿勢の「圧力」が同じ場所にずっとかかり続けると、形が変化することがよくあります。
斜頭蓋: いつも同じ方向を向いて寝ていることで、後頭部の「片側だけ」が平らになる状態。
短頭蓋: 仰向けで寝ることが多く、後頭部の「全体」が平らになる状態(いわゆる「絶壁頭」として気づかれることが多いです)。
これらは、骨がやわらかい時期ならではの自然な変化であることがほとんどです。
【要注意のパターン:上から見て「台形」になっているか】
一方で、頭蓋縫合早期癒合症の場合は、少し違う特徴が現れます。ただ後頭部が平らになるだけでなく、「平らになっている側とは反対側のおでこが出っ張っている」「左右の耳の位置がズレている」といった特徴が組み合わさり、頭を上から見たときに「台形」のように見えることがあります。こうした複数のサインがある場合は、単なる向き癖ではない可能性があるので、医師のチェックが必要です。
【お家でできる工夫:頭にかかる「圧力」を分散させる】
頭の形をまるく保つためには、同じ部分にばかり圧力がかからないように、日常の「環境」を少し変えてあげるのがポイントです。
少しでも「うちの子、大丈夫かな?」と心配なときは、これまでにお話しした「スマホの写真」や「頭のサイズの記録」といったデータを持って、
気軽にかかりつけ医に相談してください。
前編では、受診の目安と医療機関での相談、ヘルメット治療について、先生からのメッセージを紹介します。
詳細は下記からご覧ください。
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